「お金をまわそう基金」事務局、飯舘村を来訪、ウルシの成長を視察!

写真左から、お金をまわそう基金事務局の瀬沼さん、清水さん、ウルシネクストのメンバーで飯舘村村議会議員の佐藤さん

福島県飯舘村の、原発事故で放置されていた耕作放棄地で、自然環境の回復と農作物に代わる新たな土地の利活用として、ウルシの試験栽培を始めたのが2019年。当時より多大なご支援をいただいている「公益財団法人お金をまわそう基金」事務局の瀬沼さん、清水さんが飯舘村を訪れ、ウルシの成長ぶりを視察いただきました。お二人が飯舘村を訪問されるのは、2022年5月以来、約3年ぶりになります。また、お二人の希望により、視察だけでなく作業もお手伝いしたいと、草刈り後の畑の石の除去作業を手伝っていただきました。

視察当日の8月2日(土)は、猛暑の合間に台風9号が太平洋沿岸を通過した影響で、朝、福島市内のホテルを出たときは、あいにくの土砂降り!! ウルシ畑での作業を半ば諦めていましたが、飯舘村に着いた時には奇跡的に雨が上がり、時折青空も見える、運が味方してくれたような天気になりました。

メインの前田地区のウルシ畑、3m以上に成長!

2019年から2020年にかけて植えたウルシ苗は村内3カ所に約600本。メインの前田地区では、育ったウルシ苗を会津若松や秦野に移植するなどして生育環境の整備を行い、現在約3,000㎡の畑で250~300本のウルシを栽培しています。3年前にはまだまだ小さかった苗木たちが、3m以上に育っているのを見て、瀬沼さん、清水さんは“感慨もひとしお”の様子でした。まだまだ先は長いですが、同基金に長年継続してご支援していただいている証として、成長している姿を見ていただくことができて、少しホッとしました。

事務局より、今回の視察の様子をブログとして同基金のホームページに載せていただく予定ですので、基金を通じてご寄付いただいている多くの方々の目に触れ、ご報告できることを嬉しく思います。

前田地区のウルシ畑の作業終了後、他の2カ所も視察。

来年以降は、試験栽培の次の段階として、複数本の漆の試し搔きを行い、放射能検査も行っていこうと計画しています。

足場の悪い中、草刈り済の畑の周りの石を広い除去。木の周りの草刈りは台風の影響で出来なかったため、石拾いと併せて8月か9月に行う予定。

拾った石はひとまず軽トラックの荷台へ。泥濘んだ土にタイヤがはまって脱出に一苦労。

 

晴れ間が見えたり、急に小雨が降ってきたりと目まぐるしく変わる天候の中、服を汚しながら石拾いに励む瀬沼さんと清水さん。事務局への出張報告用に記念撮影!

急に雨が降ってきたときは、雨宿りがてらビニールハウス内の草刈りを。

執筆者プロフィール

佐々木 亨
佐々木 亨
特定非営利活動法人ウルシネクスト 専務理事

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