飯舘村の苗木の植え替えは、あいにくの大雪で秋に延期

もうすっかり春めいた3月中旬、たった1日だけ寒波が本州を通過。 昨年の12月に引き続き、飯舘村の苗木の植え替え、移植作業をしようと予定していた3月18日(土)に福島県を直撃し、真冬に逆戻りしたかのような大雪に見舞われまし...

飯舘村でウルシの苗木の補植と下草刈りを行いました。

5月7日(土)、福島県飯舘村で、有志7人が集まり、ウルシの苗木30本の補植と、下草刈りを行いました。 今回の作業には、ウルシネクストを助成先団体に選んでいただき、日頃よりお世話になっております「お金をまわそう基金」事務局...

青森県田子町 増田定雄さん 奥家 弘さん|漆掻きさん(11)

増田定雄さん 学生時代、前年から文献書物で漆掻きの作業を調べていました。そういう折、田子町で紹介された方が増田定雄さんです。 昭和50年4月、上郷の自宅を訪ねさせていただき、初めてお会いした漆掻きさんが増田さんです。その...

電気工事と津軽の馬鹿塗り-森林文化協会グリーンパワー誌掲載

公益財団法人 森林文化協会が発行の月刊誌グリーン・パワーにて連載中 漆で未来は変えられる 10 グリーンパワー11月号 電気工事と津軽の馬鹿塗り...

重陽の節句

文と写真:中根 多香子 九月九日は重陽の節句。 九という陽数の極みが重なる佳き日、長寿と繁栄を願うまつりごとで、旧暦では菊の咲く頃から「菊の節句」ともいわれます。 現代では影が薄いものの、五節句の中で最も重要といわれる重...

越前衆のこと|漆掻きさん(8)

明治41年、農商務省山林局から発行された『地方ニ於ケル漆樹及漆液ニ關スル状況』の中に、県別の出稼人數と入稼人數が示されています。多分明治40年の記録と思われます。 出稼人數をみますと福井1,560人、新潟102人、石川8...

越前漆掻きさんの大活躍 <近代の日本2>

越前漆掻きさんの大活躍 <近代の日本2> 近代の漆生産に関わり、忘れてならないことは越前人の活動です。 藩政時代は、自藩の需要のため漆液は統制されていましたが、明治となり廃藩置県により各地の漆樹が開放されました。江戸時代...

越前式殺掻法の概要|漆掻き技術(1)

現在まで続く日本各地の漆掻き法は、越前式殺掻法(えちぜんしきころしがきほう)といわれるものです。 漆掻きさんに越前出身者が多いことはこれまでの記述からお分かり頂けたと思います。 越前の地から国内各地へ出かけていたことから...

藩財源確保につながる漆樹栽培 <近世の日本1>

藩財源確保につながる漆樹栽培 <近世の日本1> 江戸時代になり政情が安定すると、各藩は自藩の特産物の育成、財源確保、財政の再建などに目を向けるようになります。再度、『現代日本漆工総覧』の記述を見てみます。 領主の産業開発...

茨城県大子町 山本みつさん 山本光二さん|漆掻きさん(14)

昭和51年、大子町に山本生漆問屋を訪ねたことがあります。漆掻きさんではないのですが、その内容には詳しいことからここに記します。 大子の駅を出ると、看板が目に付いたため、突然ですが玄関をたたいたのです。私の勝手な、しかも突...

総理官邸SNS「JAPAN GOV」ウルシネクストを紹介

11月13日「漆の日」に総理官邸が国際広報を目的に海外に発信するSNS「JAPAN GOV」にて、NPOウルシネクストを紹介いただきました。漆の魅力と新しい素材としての可能性を海外にも発信して参ります。 Twitter...

端午の節句

文と写真:中根 多香子 風薫る五月、端午の節句を祝うテーブルをしつらえました。 わが家の定番メニューは、「勝男」に通じる鰹のたたき、「めでたい」鯛汁、「すくすく伸びる」筍の煮物など、縁起を担いだ旬のもの。 黄色が邪気を払...

秋田県五城目町で“aeru satoyama“うるしの植樹イベント再開を支援!

昨年8月に秋田県を襲った記録的な大雨の影響により秋の植樹を断念した、「『くまベアテディと、山と、漆と』〜100年続く、うるしの森をつくろう〜」の植樹イベントを再開しました! 4月22日(土)、五城目町で新しい形のテーマパ...

福島県飯舘村の圃場整備を実施

5月7日(金)、8日(土)の2日間、福島県飯舘村で、有志6人が集まり、昨年一昨年にウルシを植えた植樹地の圃場整備を行いました。本来は昨年行う予定でしたが、全国的にコロナによる緊急事態宣言下で実施出来なかったため、2年越し...

福島県飯舘村いいたて漆生産プロジェクトに協力

「いずれは漆を村の新たな特産品に育てたい」そんな思いで「いいたて漆生産プロジェクト(仮称)」が福島県飯舘村でスタートしました。 令和となって間もなくの5月4日、プロジェクト発起人の村議佐藤健太さん(37)が、村内の二十ア...

福島県北塩原村 赤城 馨さん 福島県熱塩加納村 上野幸庫さん|漆掻きさん(13)

福島県北塩原村 赤城馨さん 祖父弁次郎さんは明治から昭和初期まで、父嘉一さんは大正から昭和の戦後まで、そして三代目の馨さんは昭和戦後から16年間漆掻きさんであった方です。 祖父と父は生涯漆掻きさんで通しており、その父につ...

福を招く、お正月のテーブル

文と写真:中根 多香子 お正月は日本人にとって、最も大切な年中行事。 新年に豊かな実りと幸せを授けてくれる「歳神様」をお迎えする準備を、少しずつ始めます。 思い出すのは子ども時代、元旦はいつもより小綺麗に身支度をし、両親...

神奈川県秦野市、ウルシの植樹祭を支援

3月6日 (日)、神奈川県秦野市柳川で第1回ウルシの植樹祭が開催され、ウルシネクストから50本の苗木を支援しました。 主催は秦野市観光振興課の高橋様と同市ヤビツ峠レストハウスの平野様。 お二人とは漆が取り持つご縁で昨年知...

目標金額200%に到達!クラウドファンディング受付中です

日経新聞社のクラウドファンディング「未来ショッピング-SDGs特集」に出展中の「漆で作るSDGsのバッジとアートパネル」、多くの皆さまからご支援をいただき、おかげさまで目標金額200%に到達いたしました! 現在、職人から...

環境省プラスチック・スマート事例として紹介されました

回収されずに海に流れ込む海洋プラスチックごみが、地球規模の問題としてその対策が急がれています。 海洋プラスチックごみは毎日毎日大量に発生しています。 自然に分解されないプラスチックは長期間に渡って海に残り、中には粒子状に...

理事長がFM放送​J-WAVEに出演しました

8月25日(水)、​J-WAVE 81.3FM「JAM THE PLANET」(19:00~22:00)に、ウルシネクスト理事長の柴田がリモート出演しました。 社会的な課題と向き合いながら、人と地球の関係をサステナブルに...

無人駅から広がる漆の里山づくり-森林文化協会グリーンパワー誌掲載

公益財団法人 森林文化協会が発行の月刊誌グリーン・パワーにて連載中 漆で未来は変えられる 07 グリーンパワー8月号 無人駅から広がる漆の里山づくり...

漆産地の広がりと固定化 <近世の日本2>

漆産地の広がりと固定化  <近世の日本2> 古代や中世の項でも見た『増訂工芸志料』で、江戸時代の栽培や生産を探すと、以下のものがありました。 ○貞享年間、此の際漆を産する諸国は漆を以って貢物と為し、或いは漆永と称し永銭〔...

漆生産を支えた明治期農民 <近代の日本1>

漆生産を支えた明治期農民 <近代の日本1> 明治維新となりました。侍の世から近代国家への夜明けです。国内全てが大混乱の時期です。『現代日本漆工総覧』には、次の記述があります。 また徳川時代幕府及び各藩の保護政策のもとに育...

漆掻き道具 その7|漆掻き技術(11)

皮はぎ 『日本の民具』から 現在の漆掻き道具にいたるまでの、道具の形はどのように変化してきたのかと考えることがあります。そして、できることなら実際に目にしたいと願っています。しかし、消耗品であり、一般に忘れられた存在でも...

漆掻き道具 その6|漆掻き技術(10)

各地の資料館を訪ねて漆掻き道具を拝見します。そうすると東日本と西日本では違うんだなというものを見いだします。それは、漆液を集めるための容器であり、南部地方ではタガッポウやカキタル、ツッポウ、タルと呼ばれます。この容器の大...

漆掻き道具 その5|漆掻き技術(9)

枝掻の道具 エダガキヨウカンナ(新潟県) 正面に枝を置く台を据えて行う台掻きと、はしご等に枝の片方を置いて行う立ち掻きの2方法が枝掻にはあります。用いる道具の特色あるものは、竹をくり抜き、カンナに差し込んで用いるカンナグ...

漆掻き道具 その4|漆掻き技術(8)

漆掻き技術1では、全国に共通する漆掻き道具であり作業内容である旨を記しました。 それでも、各地を回り、漆掻きさんに会ってお話を伺うと特色ある道具に出合うことがあります。 そのいくつかを紹介します。ある地域で長年にわたって...

漆掻き道具 その3|漆掻き技術(7)

漆鎌の製造 前回はカキカンナの名称を用いましたが、福井県の記述に基づき今回は「漆鎌」を使用します。 粟田部漆鎌ともいわれ、「現在形に完成した創始者は初代春田惣兵衛であった」(『郷土史往来』)といいます。 左の写真は漆鎌の...

漆掻き道具 その2|漆掻き技術(6)

前回(漆掻き道具 その1)で見た道具の中で、漆掻きさんが自作できるものはタガッポウとドウグブクロです。 多くの道具は鍛冶から購入して、それに柄をつけて用いています。ヘラを自作する漆掻きさんは時には見られます。 タガッポウ...

公益財団法人お金をまわそう基金の助成先団体です

ウルシネクストは内閣府認定の「公益財団法人お金をまわそう基金」の助成先団体です。

日本の歴史、文化、芸術、技術を支えてきた漆を後世に繋げていくための漆の森づくり、地域振興を目指す事業の公益性やその意義に共感いただき、助成いただいております。

お寄せいただいた助成金は、漆の森づくりを目指す岩手、福島にウルシの苗木を支援させていただきます。

皆様からのご寄付、ご支援をよろしくお願いします!