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NPO法人ウルシネクスト

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なかのひとブログ

2023年6月21日 / 最終更新日時 : 2023年6月29日 佐々木 亨 なかのひとブログ

ロクシタンWe Act投票による寄付金を活用した「伝統技術の継承」への取り組み

漆器づくりは、実に多くの職人と伝統的技術によって下支えされている。ウルシを育てる人、ウルシを搔く人、ウルシを精製する人、製作の工程では木地師、下地師、塗師、蒔絵師……。各々の技術や経験、知識が集約されて、高い品質の漆器は […]

お問合せ お気軽にご連絡ください。 営業・勧誘はお断りします

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漆(Japan)を守りたい!次の世代に伝えたい!漆で未来を変えたい!漆の森づくり、漆の新しい活用、漆ライフスタイルの推進、漆を通じたSDGsへの貢献など、漆を増やす・活かす・使う・伝える活動を全国展開しているNPOです。

ウルシネクスト
「sAto」は、伝統工芸の衰退とともに活躍の場を失い続ける「材料」を現代の暮らしに取り入れて、未来に繋ぐことを目標に立ち上げたブランドで、「金糸で金継ぎ」をテーマに、役目を終えたヨットの帆など廃棄されてしまう素材を、アップサイクルしたバッグやアクセサリーなど新しい「作品」に生まれ変わらせています。

福祉作業所のクリエイターさんたちと共に手掛ける作品は、金糸が輝く世界に一つのアート作品「金継ぎタグ」がシンボルになっています。

9月7日より9月30日まで、クラウドファンディングで限定公開され、受注を開始しました。

「金糸」は、漆を糊として金箔を和紙に押し、裁断して作られることから漆との関係は強く、また、材料となる漆、金箔、和紙など、伝統的な製法を受け継ぐ職人さんたちが限られてきている点で共通の課題があります。

ウルシネクストは、モノづくりで生み出す循環と、国内外のクリエイターと共に、金糸そのものの需要や活躍の舞台を広げる活動を行っている「sAto」と互いに協力し、より多くの人に漆や金糸を身近なものとして知ってもらえればと願っています。

なお、今回のクラウドファンディングの売上の1%を、ウルシネクストの漆を「増やす・活かす・使う・伝える」活動に、「公益財団法人お金をまわそう基金」を通じてご寄付いただくことになりました。

是非皆さまの応援をよろしくお願いいたします。
弘前市を舞台に、津軽塗が繋ぐ父娘と家族の物語を描いた映画「バカ塗りの娘」が、9月1日から全国公開されます。

ウルシネクストは、プロデュースを手掛けられた平成プロジェクトさんを初めとする製作委員会が、今回「漆」をテーマとして取り上げ、「バカ塗りの娘」を製作されたことに感銘を受け、微力ながら製作のお役に立てればとクラウドファンディングを通じて支援をさせていただきました。

ウルシネクストは、「漆と社会をつなぐ」ことで、漆への関心を高め、漆を支えている人々や活動を支援したいとの思いから「漆を伝える」活動をしていますが、原作や脚本の良さはもちろんのこと、多方面で活躍されている実力派の俳優さんたちによって描かれる本作品によって、漆や漆器への認知であり関心が今まで以上に広がっていくことを願っています。

津軽塗の奥深さ、美しさ、津軽の土地の素晴らしさを背景に、伝統的な職人家系の跡継ぎ問題、家族の絆、壁、成長、夢、希望など様々な要素が、ゆったりと流れる時間の中に魅力的に散りばめられています。塗りの「音」も印象的です。

是非劇場でご覧いただければと思います!
6月20日、宮城大学の広報より、事業構想学群 土岐謙次教授による「乾漆カード及びその製造方法」が特許を取得しました、とのニュースが発表されました。

https://www.myu.ac.jp/academics/news/folder002/6864/

「事業構想学群土岐謙次教授は、日本の伝統工芸である『漆』と、CADをはじめとするデジタルデザイン技術の融合による、新たな工芸・アートワーク・デザインを研究しています。東京藝術大学金田充弘教授とこれまで取り組んできた『構造乾漆』の一部技術である『カード及びその製造方法』について、特許第7256561号を取得しましたのでお知らせします。」
(宮城大学ホームページより)

土岐教授には、ウルシネクストの技術顧問も務めていただいており、「乾漆カード」を共同開発しています。

2019年9月に開催された日本最大級のファッションとデザインの祭典「ROOMS」の、プラスチック・スマート・コーナーに「乾漆カード」を初出展して以来、先進的でクールな自然素材として、「漆」を日常の暮らしの中の様々な製品に使える可能性があることを発信できるよう、社会実装に向けて企業を交えた共同研究を進めています。
「ロクシタンと一緒に、人と地球を考える。」

誰でも気軽に1クリックのオンライン投票でロクシタンの活動に参画できる「We Act 投票」キャンペーンのサイトが、本日6月1日オープンしました!

ウルシネクストは、今年もロクシタンが掲げる6つのCSR活動の中の「伝統的技術の継承」でエントリーさせていただくことになりました。

1投票につき100円を、投票者(皆さん)に代わってロクシタンが寄付してくれます。

「We Act投票」は6月いっぱい受け付けていますので、是非皆さんの応援投票よろしくお願いします!!

投票URLはプロフィール欄にあります!

 #ロクシタン #ロクシタン大好き #ロクシタンジャポン  #weact  #サステナブル  #伝統工芸  #伝統技術 #伝統技術の継承  #漆 #漆器 #漆塗り  #ウルシネクスト
中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.10 春をことほぐ

三月三日は女の子の健やかな成長と幸せを願う「桃の節句」。
元々は春を寿ぎ、無病息災を祈る厄祓いの習わしです。

私は三姉妹の末っ子で、子どものころは、姉たちとひな祭りのレコードに合わせて歌ったり、ひなあられを食べたり、にぎやかに過ごしました。
娘が生まれてからは、桃の節句とともに日々の成長の喜びを重ねてきましたが、いつの間にか彼女もすっかり大人の女性に。
「今年も私の為にお雛様を飾ってくれたのね、ありがとう」と、素直に感謝の心を伝えてくれ、思わず笑みがこぼれます。

わが家のお雛様はシンプルな立ち雛、伝統的な京雛の並びかたでお殿様を上座にして飾っています。
ある日、東の窓から朝陽がやわらかく差し込み、お殿様を照らす光景にハッとしました。
古来の習わしでは陽が昇る方向が上座とされており、左上位の意味が腑に落ちた瞬間です。

春が近づくと、明るい色の服をまといたくなるように、テーブルにも明るい色の花や器を使いたくなりませんか。
そんな気分に寄り添ってくれるのが「洗朱」の輪島塗、わが家では立春を過ぎたころから少しずつ出番が増えてきます。
洗朱(あらいしゅ)とは、洗いざらしたような、黄みを帯びた薄い朱色のこと。
どこか古風で、気品ただよう佇まいにも惹かれます。
洗朱塗に邪気祓いの力を感じるのは、京都伏見大社の千本鳥居を思い起こすからでしょうか。
私の周りには「漆器なら洗朱色が一番好き」という、洗朱ファンが何人もいるのです。

お重にはちらし寿司とサラダを盛り、そのまま食卓で取り分けます。
お椀には蛤のお吸い物、小皿には菜の花のおひたしを。

春の陽だまりに、桃の花もほころんできました。
いくつになっても心躍る、麗らかなお節句です。

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1月29日(日)朝日新聞全国版のSDGs特集『「人生と環境 豊かに」伝統工芸と挑む』にて、ウルシネクストのSDGsへの取り組みが紹介されました。

ウルシの木を植える活動に加え、ウルシネクストが宮城大学と企業と共同で取り組んでいる漆のプラスチックフリーカードについても紹介いただきました。
取材いただきありがとうございました。

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.9 ふだんの漆で七草がゆを

せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ
すずな すずしろ 春の七草♪

和歌のリズムで口ずさみたくなる、人日の節句。
若菜とお米、自然界から新たな生命力をいただきます。

一月七日は「人日の節句」、「七草の節句」とも呼ばれ、桃の節句や七夕と並ぶ五節句のひとつで、七草がゆを食べて邪気を祓います。

人日(じんじつ)とは、元日から七日までを生きものにあてはめて吉凶を占うという、中国の古い習わしに由来しています。
元日は鶏、二日は狗(いぬ)、三日は羊、四日は猪、五日は牛、六日は馬、そして七日は人と、それぞれの日は占いの対象を大切に扱いました。
そのことから一月七日は「人日の節句」となり、人を大切にする日、無病息災や長寿を願う日となりました。

今の七草がゆの起源は、人日に七種の若菜を入れた汁をいただく中国古来の習わしと、年始めに春の野草を採る「若菜摘み」、そして七種の穀物で作ったおかゆをいただき豊穣と健康を祈る日本古来の習わしが結びついたもの、といわれています。

せり      競り勝つ
なずな     撫でて穢れを祓う
ごぎょう    御形(仏様の体)
はこべら    繁栄がはびこる
ほとけのざ   仏様の安座
すずな     神様を呼ぶための鈴
すずしろ    清らかな白

七草の一つひとつにも祈りがこめられています。
季節の習わしに寄り添い、感謝をもって暮らすと、一年中楽しくご機嫌に過ごせます。

若菜香る熱々のおかゆをいつもの漆椀と匙でいただくと、身も心もホッとあたたまります。
お正月の漆器は晴れやかで佳きものですが、こういうふだん使いにこそ、輪島塗の良さをしみじみ感じます。
「美味しい」は、味覚だけでなく五感で感じるもの。

手あたりのやわらかさ
口あたりの和やかさ

そんな心地よい感覚を日々味わい愛おしむことは、自分を大切にすることでもあり、「より豊かな暮らし」に結びつくと思うのです。
人に優しいうるし時間、今朝も穏やかに流れています。

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.8 福を招く、お正月のテーブル

お正月は日本人にとって、最も大切な年中行事。
新年に豊かな実りと幸せを授けてくれる「歳神様」をお迎えする準備を、少しずつ始めます。
思い出すのは子ども時代、元旦はいつもより小綺麗に身支度をし、両親はきものを纏い、輪島塗のお重に詰めたおせちを囲んで新年を寿ぐ、家族団らんの光景です。

さて、最近は「お正月の食卓を素敵にしたいけど、どうしたらいい?」というお声をいただく事が増えました。
そこで、簡単にお正月らしさを演出する、私流の決めごとを綴ってみたいと思います。

まず一つ目は、紅白・金銀に代表されるお正月カラーでまとめること。
お祝いごとにはめでたい紅白、金も「富」を招く定番色ですね。 
私はリネン類に清らかな白を選び、少しだけ赤と金を効かせるのが好みです。
これらの色を意識するだけで、ぐっとお正月らしいテーブルになります。

二つ目は、植物と小物をあしらうこと。
縁起の良い松や南天など小さな植物を添えるだけで、テーブルがいきいきと華やぎます。
また、干支や吉祥文様の小物があると、お正月ムードも高まります。
「祝い箸」は、忘れずに用意したい小物のひとつ。
箸の両端が細く「両口箸」とも呼ばれ、片方は人が食べるために、もう片方は神様が食べるために使って、共に食事することを意味している特別なお箸です。

三つ目は、和の素材を取り入れること。
和紙のランチョンマットや箸袋、水引などはしっくりきます。
そして、お正月といえばやはり漆の出番。
暮れにお重や屠蘇器などを準備して、元旦に”漆オールスター”が並ぶ景色はまさに天晴れ、と思うのです。
最高のハレの日に、堅牢優美な輪島塗で歳神様をおもてなしする慶び。
家族でテーブルを囲み、新しい年の幸せと健康を祈る時、幼い頃の情景が蘇ります。

伝統ってこうして次の世代へ繋がっていくのだと、あらためて感じ入るお正月です。

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ウルシネクストはロクシタン サステナ月間 の「We Act投票」投票数4,584票で2位を獲得! 皆さまのご支援に感謝!

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「公益信託富士フイルム・グリーンファンド]の助成先団体に採択されました!

公益信託富士フイルム・グリーンファンドは、自然保護をテーマとした日本初の民間企業による公益信託として1983年に設立され、自然環境の保全、育成に関する活動や研究に対し、これまで数多くの助成や支援を行われてきました。

この度、ウルシネクストが福島県飯舘村で行っている「耕作放棄地の土地活用に向けた漆の試験栽培」が、自然の保護・保全活動を通して、社会や地域への貢献に資する活動と評価いただき、書類選考、面接を経て、2022年度の助成先団体に採択されました。

飯舘村での漆の試験栽培も来年で4年目を迎えますが、活動自体にこのような評価をいただくことは大変ありがたく光栄に思います。

ご支援いただいた助成金は、今後、苗木育成のための圃場整備活動に大切に役立てさせていただきます。
中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.7 重陽の節句

九月九日は重陽の節句。
九という陽数の極みが重なる佳き日、長寿と繁栄を願うまつりごとで、旧暦では菊の咲く頃から「菊の節句」ともいわれます。
現代では影が薄いものの、五節句の中で最も重要といわれる重陽の節句、主人の誕生日でもあり、わが家にとって特別な日です。

高貴な紫色を取り入れた食卓のしつらいは、菊の蒔絵が描かれた漆椀を主役に、ガラスの器で軽やかさを添えます。
偶然出会ったアンティークの漆椀は、昭和初期らしい大胆な柄がモダンで使いやすく、お気に入り。
菊の花に菊の皿、菊の刺繍ランナーと、家にあるもので「菊尽くし」にしました。
普通は好まれない「〜尽くし」ですが、菊と梅だけは格別で、重ねるのが吉とされています。

薬効にも優れる菊は長寿の象徴、邪気を払う強い力がありますので、たっぷり愛でてあやかりましょう。
菊の花びらを浮かべた菊酒、栗ごはん、秋茄子に菊のおひたし…簡単なものでも漆器に盛るとぐんと見栄えがしますし、美味しさも増します。

また、「菊被綿(きくのきせわた)」は日本独自の素敵な習わしです。
重陽の前の晩、菊の花を真綿と呼ばれる絹で覆い、香りと露を含ませて、翌朝その真綿で顔や身体を拭えば、若さと長寿が叶うという言い伝えがあります。
いつの時代も美と健康は、人々の切実な願いなのですね。

受け継いだ祖父の作品に菊を生け、真綿を被せました。
菊の持つたおやかさが、漆の麗しい質感とよくお似合いです。
植物と漆、大いなる自然の力で邪気を払い、心身が清らかに整うと、感謝の気持ちが溢れ笑みがこぼれます。

季節を祝い、家族の幸せを願う。
あまり知られていないのがもったいない、なんとも雅な重陽の節句。
季節の心をかたちにする古来のならわし、楽しみながら大切に伝えていきたいものですね。

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.6 五感で涼を

カランコロン
浴衣をまとい、暑気払いに近所へお出かけ。
漆の下駄が奏でる軽やかな音に心もはずみます。
 

下駄は輪島の祖母が大切に仕舞っていたもの。
赤い鼻緒が私には小さめでしたので、鼻緒だけ好みの色とサイズにすげ替えてもらいました。
おかげで歩きやすくモダンに仕上がり、夏のおしゃれのとっておきです。
 
そっと素足をすべらせると、ひんやりとした感触にまずうっとり。
そして、漆特有のしっとりしたあたたかさに包まれて、心が和らぎます。
ふだんは手のひらで漆を愛でますが、足の裏と漆がぴったりフィットして、えもいわれぬ心地よさなのです。
 
 
蒔絵で魚たちが描かれた漆盃に、キンと冷えたお酒を注ぐと、今にも悠々と泳ぎ出しそう。
愛用する漆のスプーンでかき氷をいただくのは口福ですし、漆のタンブラーで飲むハイボールは夏の夜の愉しみのひとつ。
下地に使われる珪藻土のおかげで、保温性だけでなく保冷性にも優れている輪島塗は、氷が溶けにくく、結露も気にせずくつろげます。

四季おりおりに漆とふれあうことで、感覚がゆっくり研ぎ澄まされていくのです。
 
 
音で涼をとる風鈴、ふわりと香る白檀の扇子、見た目にも涼しげな打ち水、そして夏きもの。
蒸し暑い夏をより快適に過ごすために、日本人は五感で涼をとる工夫を重ねてきました。
あわただしい現代こそ、伝統の知恵や工藝品をくらしの中に受け入れて、夏の風情をたっぷり愉しみたいものですね

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.5 梶の葉に願いを

七月七日は五節句のひとつ、七夕の節句です。
母から受け継いだ硯箱を用いて、窓辺に七夕のしつらいを。

五十年以上使い込まれた硯箱は、ある種の風格をまとっています。
事を「成す」茄子の香合に「鹿の巻筆」を置き、梶の葉を添えました。

梶の葉姫とは織女星の別名でもあり、昔は梶の葉に和歌や願いごとを墨で書き、星に手向けたそう。
五色の短冊は中国の五行説に由来し、人がより良く生きる「五徳の心」にも通じ、それぞれの色に意味があります。

節句の由来をひもときながら、現代の住まいに合わせて空間をしつらえるのは楽しいもの。
私はこれを「うるし歳時記」と名付け、和の伝統を取り入れた、漆のある暮らしをご提案しています。

私が和の伝統に惹かれたきっかけは、日本の美意識を大切に暮らす、母の影響によるところが大きいといえるでしょう。
「多香子さんのお母さまは達筆ね」
子どものころ、周囲の大人によく言われたもので、思い出すのは文机に向かい筆を走らせる母の背中です。

春には春蘭の蒔絵、夏は鉄線花、秋は秋草文様…
書を嗜む母にとって、硯箱は心ときめく漆コレクション、四季折々に蒔絵の意匠も衣更えしていました。

こう書くとまるで優雅な奥様のようですが、当時は少数派の働く女性で、賞与の度に工藝品を求めていたそうです。
美しい沖縄の織物や輪島の漆塗り、選ぶのはたいてい「飾るもの」より「使うもの」で、それらは日々愛着を持って使うほどに、深い味わいを増していくのでした。
勤め人としてせわしない日常において、暮らしの中に美を見出す「工藝」に、心の安寧や豊かさを得ていたのでしょう。

「こうして作品を買うことが、作家さんや職人さんを応援することに繋がる」と話してくれたときは、支援の形も様々なのだと感じ入ったものです。
気候風土が生み出す恵み、脈々と受け継がれてきた誇り高き匠の技。
母は工藝品の価値を若くして認め、理解していたのです。
そうした母の姿を通して、佳きものを丁寧に扱うことや長く大切に使うという心が、ごく自然に育まれたような気がいたします。

天の川を渡る船の「舵」に掛けた「梶」の葉には細かなうぶ毛があり、墨の文字がよくのります。
芋の葉の露で墨を擦り願いごとを書けばそれが叶うという言い伝えにならい、今年は梶の葉にしたためてみましょうか。

今宵 星合の空に、みんなの願いと祈りが届きますように。

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.4 水の月に

「洗ってあげるとな、漆が喜ぶんや」
水無月になると、塗師(ぬし)から聞いた言葉を思い出します。
 
乾燥が苦手な漆器にとって、毎日使うことは何よりのお手入れ。
潤いのある人肌と触れ合い、流水を浴びることは、漆にとってよい水分補給になるのだそう。
漆器の魅力のひとつが「使っても洗っても心地よく癒される」ことですから、こちらこそありがとう、という気持ちになります。
 
 
漆と水の関わりは、漢字の成り立ちからもよくわかります。
梅、松、桜など木を表す漢字は必ず木へんなのに、漆だけは「さんずい」なのです。
水を表す「氵」に、木に傷をつけ樹液がしたたる様子を表す象形文字「桼」を組み合わせたのが「漆」。
古の人が漆の樹液に価値を見いだした歴史をよく表しています。
 
 
おもしろいことに、漆は水分を取り込みながら乾くという個性を持っています。
「乾く」ではなく、「固まる、硬化する」といった方がしっくりくるでしょうか。
漆器づくりでは、「塗師風呂(ぬしぶろ)」と呼ばれる、硬化に最適な温度と湿度を保つ収納庫で寝かす工程があります。
湿度の高い日本において、漆工芸が育まれたのは必然だったといえるでしょう。

庭の紫陽花を手折り、漆鉢にそっと生けました。
漆を潤す恵みの雨が、今日もしとしとと優しく降り注いでいます。

文と写真: 中根 多香子

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中根 多香子の連載エッセイ<漆のこころ>Vol.3 漆の森づくり
この春もまた、同志の皆さんと漆の植樹を行いました。
不足している国産漆を増やすための取り組みです。

みどりの日にふさわしい新緑がお出迎え、拠点である岩手県上米内(かみよない)駅近くには八重桜も咲き、のどかな里山の光景が広がります。
山に歩み入れば野草や山菜の宝庫、青空を仰ぎながら土を踏みしめる感触が心地よく、そこには自然とつながる豊かな時間がありました。

「ウルシの木は人を恋しがる」といわれ、自生することは無く、縄文時代から人の手によって大切に植え育てられてきました。

漆とはウルシの木に傷を付け、にじみ出た樹液を一滴ずつ掻いて集めたもの。
日本では主に「殺し掻き」といい、漆を採り尽くした後は切り倒してしまうので、また新たに木を植えていかなければなりません。

10年以上かけてようやく漆を掻けるようになるのですが、1本の原木から採れる漆はわずか200cc、輪島塗のお椀をやっと8個ほど作ることができる量です。
漆器づくり同様、大変な手間と時間がかかり、今では原木も漆を掻く職人もひどく減ってしまいました。

今回は、神社仏閣などの修復をされている宮大工のご夫妻が、長野から植樹にいらしてくださいました。
文化庁が国宝や重要文化財の補修には国産漆を使う方針を示しましたが、現場では「国産漆を使いたくても手に入らない、全然回ってこない」というジレンマを抱えているそうです。
ならばと、地元の耕作放棄地を利用してウルシの植樹を検討されているそうで、視察を兼ねてのご参加です。

「自分が使う漆の分くらいは、自分で採れるようになれたら」
「今、植樹を始めれば、いずれ子か孫の代くらいでまかなえるようになるかな」
未来を見つめる、まっすぐな眼差しが印象的でした。

十年の計は樹を植えるにあり、といいますが、こと漆に関しては百年の計が必要です。

翌日は、上米内駅にて「春の感謝祭」が開催されました。
上米内駅は、次世代漆協会とJR東日本が漆をテーマとした地域活性を目指し、2020年春に駅機能を持つコミュニティスペースとして再生した無人駅で、そのリニューアル2周年を祝う催しです。

漆のアクセサリーや器の展示販売、屋台、ウルシ染めの実演など、楽しい企画が盛りだくさん。
このイベントのために腕を振るって美味しい手打ち蕎麦を提供してくれる地元シニアの方々が、忙しく切り盛りしながらイキイキと楽しそうです。
臨時列車「上米内ウルシ号」も走り、駅舎一帯が子どもからお年寄りまで多くの人で賑わっていました。

「ウルシで上米内を元気にする!」という合言葉の通り、普段から誰もが気軽に立ち寄れ、笑顔が行き交う「場」の役割をしっかり構築されていることに感銘を受けました。
漆の木を増やすことが、森林の再生だけでなく、地域と産業の活性化にもつながるという理想的なモデルケースといえるでしょう。

ウルシネクストは、漆と社会をつなぐ活動に取り組み、自然と共生した持続可能な社会の実現を目指しています。
漆文化を伝えるひとりとして、危機感を持ちながらも、大いなる希望をもって漆の森づくりに関わっていきたいと思います。

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中根多香子の連載エッセイ<漆のこころ>
Vol.1 うるしのある麗しいくらし

漆とふれ合い、半世紀が経ちます。
母のふるさとが輪島であることから、私は輪島塗という工芸品がいつも身近にある環境に育ちました。
幼い頃から漆のお椀やお箸を普段づかいに、お正月などハレの日には少しかしこまった器を手に。
日々の暮らしの中で、自然と漆への愛着が育まれたのだと思います。

とはいえ、漆の魅力に目覚めたのはつい最近のこと。
10年ほど前、ある漆芸作家さんと出会いました。
その方から、作品にまつわるストーリーをお聞きするのが楽しくて仕方がない。
知れば知るほど、漆という不思議な「生きもの」にどんどん惹かれていきました。

同時に、国産漆の自給率は当時わずか2%と、漆の文化が今や風前の灯であることを知り、大きな衝撃を受けたのです。
「なんとかしないと」という気持ちが湧き上がってきたのを、今でも鮮明に覚えています。

母親がわが子を「守りたい」と思うような、純粋な感情の芽生えです。
私の心の中にあった漆の種が「ぽん」と芽を出した瞬間だったのかもしれません。
情熱という名の火がついたとも、漆にかぶれたともいえるできごとでした。
これをきっかけに、今では輪島塗の作り手と使い手を結ぶお手伝い、漆の森づくりなどに関わらせていただいています。
漆はたくさんの素敵なご縁もくっつけてくれたのです。
それも強く、しっかりと。

はるか昔の縄文時代から、漆は塗料や接着剤として大切に使われてきました。
瑞々しい艶やかさゆえでしょうか、漆の語源は麗し(うるわし)とも、潤し(うるおし)とも言われています。
私はこの言葉に、漆の本質がひそんでいると考えます。
漆は私たちの心を潤し、日々の暮らしを麗しいものにしてくれる。
麗しいとは、「見目麗しい」のように美しいという意味と、精神的に豊かであるという意味もあるそうです。

手あたりの心地よさ、口あたりの和やかさを持つ漆の器に、暮らしの中の「美」を見いだします。
漆のある暮らしは、心の豊かさと安らぎをもたらしてくれると実感しています。
良いものを長く大切に使う心、自然の恵みに感謝する心、大切なことをたくさん教えてくれるのです。

世界が持続可能な社会を目指し、これまでとは異なる視点から、漆の価値が見直されています。
日本古来の伝統を持ちながら今なお新しい、これほど可能性を秘めた自然素材は漆のほかにあるでしょうか。

希望を持って漆を育て、その漆を使って暮らしや社会をより良くする取り組みが、今こそ必要とされています。

文と写真:中根多香子

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「大塚商会ハートフル基金 持続可能な社会につながる環境活動」のご支援で、ウルシネクストに助成金100万円の目録が授与されました。

同日には大塚商会ハートフル基金の事務局の皆さまと植樹を行い、終了後には助成いただいた記念と感謝を込めてウルシノキで作った名札を取り付けました。

大塚商会の社員の皆様の温かいご支援に心よりお礼申し上げます。

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大塚商会様が2021年7月に創業60周年を迎えられたことを記念して行われた「大塚商会ハートフル基金 持続可能な社会につながる環境活動」の公募助成におきまして、この度ウルシネクストが助成団体に採択されました。

「植樹支援による漆の森づくり事業」が、社会的課題の解決に貢献する公共性のある事業であることが評価されたものと大変嬉しく思います。
同基金よりウルシの苗木1,000本分と植樹に関わる諸活動費として100万円のご支援をいただくこととなりました。改めまして心より感謝申し上げます。

早速、岩手県盛岡市上米内を拠点に行っている「漆の森づくり」の、今年の秋の植樹に大切に役立てさせていただきます。

秋の植樹の様子は、実施後にまたご報告させていただきます。

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進化させようとチャレンジする方々を紹介🌱
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今日のサステナブル・プロジェクト💡
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日本の #ウルシ文化 を守り、育てる #NPO
#ウルシノキ を増やすために #岩手県 や #福島県 でウルシの #植樹 を行い、ウルシの #森づくり など様々な活動をしています🌳
詳しくは放送で!
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岩手県紫波町とウルシ産業の振興に関する基本協定を結びました。
ウルシの植林・育林をはじめ、ウルシ樹木や漆液の活用、ウルシ関連商品の企画開発、イベントや研修会の実施、PRなど、今後、紫波町内においてウルシ産業の振興を図り、継続的な取り組みとして育てていくため、相互に連携、協力していくことになりました。

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特定非営利活動法人ウルシネクスト

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プラスチック・スマートに取り組んでいます

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NPOウルシネクストでは、ウルシノキを植樹して漆を増やし、漆の活用促進によってプラスチックの使用を減らそうという取り組みを行なっています。私たちの活動は環境省プラスチックスマートで紹介されています。

漆を通じてSDGs達成に取り組んでいます

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