会津若松で令和7年度「特用樹のめぐみの再発見事業」を受託!

10月3日(金)、会津若松市北会津でウルシネクストと協働でウルシ畑の肥培管理を行っている会津UV漆グループが、福島県より令和7年度「特用樹のめぐみの再発見事業」を受託したことに伴い、同グループ主催の植栽地の育成視察に関係者として参加してきました。
「特用樹のめぐみの再発見事業」は、特用樹(漆や桐)の栽培やPR活動において、企画性や地域貢献度等に優れた事業計画に対して補助の対象とするもので、会津若松の漆の伝統文化を広めるために、荒れて使われていない畑を肥培管理地としてウルシの植林事業にチャレンジしている点が評価されました。
会津管内での漆の生産の拡大、地域の漆文化のPR、漆の地産地消などの付加価値創出とともに、同グループを構成する企業による漆関連技術継承者の定着化等に繋がることが期待されています。


北会津のウルシ畑(約2,000㎡)
当日は、福島県会津農林事務所、金山町役場、NPO法人はるなか漆部、ハイテクプラザ会津、一社)AiCTコンソーシアム、漆作家、漆搔き師、ウルシ苗生産者など地元の関係者に加え、ウルシネクストに長年ご支援いただき、会津若松へのウルシ苗の提供でもお世話になっている公財)お金をまわそう基金の事務局の方など約25名が参加。奥久慈漆生産組合から専門家の神長正則顧問をお招きし、昨年に引き続きウルシ苗の育成状況や土壌の状態確認を踏まえて、今後の育成に向けたご指導をいただきました。


事前に50cmほど掘っておいた土壌の層と土の手触りを確認し、適した土壌の維持について説明する神長氏


神長氏による育成管理に関するレクチャー、ウルシ苗の状態を見ながら参加者の質問に応える


葉っぱを折ると漆が滲み出てくるが、やや元気がないとの指摘
ここ北会津の植栽地では、この後も助成事業の一環として、未整備部分の畑約1,000㎡の耕作を行い、今シーズン中に70~100本程度の追加の植栽を行う計画です。


道路上側(北側)の右半分が未整備部分でこれから耕作を行う土地


右半分は木の切り株が多数あり、重機を入れて整備を行う予定
今回、漆に関わる様々な分野の方々と直接お会いし、情報共有や意見交換を行う大変良い機会となりました。
会津UV漆グループの皆さん(特に事務局の鈴木さん)、事前準備や当日の運営大変お疲れさまでした! 当助成事業はこの後も続きますが、引き続きよろしくお願いいたします!


神長氏を囲んでの情報交換や意見交換


会津UV漆グループ事務局・鈴木氏による閉会の挨拶


前日の10月2日(木)には、会津UV漆グループの事務局(株)保志が管理している郊外の山中奥深くの漆林を視察


前日の10月2日(木)には、会津UV漆グループの事務局(株)保志が管理している郊外の山中奥深くの漆林を視察


前日の10月2日(木)には、会津UV漆グループの事務局(株)保志が管理している郊外の山中奥深くの漆林を視察
執筆者プロフィール


- 特定非営利活動法人ウルシネクスト 専務理事
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