フランスから「ウルシネクスト」を研究する学生が来日!

左から佐々木、クロエさん、セリーヌさん、中根
2025年12月18日、フランスの大学院で修士課程を歩むクロエさんが来日され、弊NPOとの面談が実現しました。
「ウルシネクストの研究をしている学生さんがフランスにいる」――。
最初にお話を伺った時は驚きを隠せませんでしたが、大学で日本の言語と文化を学ぶクロエさんは、偶然見つけた私たちのWebサイトを通じて活動に深く共鳴し、論文のテーマに選んでくださったそうです。
クロエさんが着目されたのは、単なる漆の技術継承ではなく、「社会学的な仕組みの変革」という視点。ウルシネクストが従来の枠組みを超え、外部のプロや異業種企業を巻き込んでいく取り組みは、学術的にも非常に興味深い研究対象であるとのことでした。

面談では、福島・茨城・秦野などの産地を横断して連携するハブとしての役割や、ロクシタンをはじめ大手企業や社会との接点作りについて語り合いました。さらに、苗木の植栽から管理、そして出口戦略までを一貫したストーリーとしてデザインする、持続可能な仕組みについても改めて共有しました。

弊NPOが全面的にサポートした「ロクシタン×輪島屋善仁」の商品開発
今回クロエさんとのご縁を繋いでくださったのは、「壱木呂の会」理事で漆芸家の加藤那美子さん。
現在、クロエさんは漆と漆文化についても研究を深めており、加藤さん、平野君子さん(金継ぎ教室「淘」主宰)らの協力を得て、秦野や奥久慈の植栽地にも足を運ばれたそうです。

左から、加藤さん、クロエさん、セリーヌさん、中根
「漆と社会をつなぐ」ことをミッションとする私たちの発信が、海を越え世界の誰かへ届き、こうした新たな視点で研究されていることは、何よりの喜びであり、背筋が伸びる思いです。
クロエさんからは「日本の伝統が新しい形で社会に根付いていくプロセスは、非常に興味深い」とのメッセージをいただきました。
日本の漆を「過去の遺産」ではなく、「未来の社会モデル」として評価してくれたクロエさん。彼女の活動を通じて、漆の魅力がフランス、そして世界へ広がっていくことを確信しています。
執筆者プロフィール

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YUI JAPAN主宰/NPO法人ウルシネクスト理事
JAL国際線CA・要人接遇を経てYUI JAPAN主宰。「うるしのある麗しいくらし」をテーマに、心豊かなライフスタイルを提唱。最上質の輪島塗を厳選してご紹介し、お誂え、商品開発も行う。漆工藝をはじめとした伝統文化に関する執筆、講演、ワークショップ、「和の作法」指導など活動は多岐にわたる。伝統を未来へつなぐため、「日本の美意識」を国内外へ伝え続けている。
公式Webサイト
https://yuijapan.jp
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