秦野の圃場にウルシ栽培の専門家を招聘!

11月26日(日)、秦野の「丹沢漆の里ムーブメント」の活動と飯舘村からの「大きな苗木」の移植のタイミングに合わせて、ウルシ栽培の専門家で、奥久慈漆生産組合の元組合長で現顧問の神長正則さんをお招きし、柳川、三廻部のウルシ畑の土壌の調査と、当地でのウルシ栽培に関するアドバイスをいただきました。

神長さんは、日本の第二のウルシの産地、茨城県の奥久慈でウルシの優良品種を見極め、選抜された苗で見本林を創るなど、長年にわたり日本産漆の植栽事業に尽力されてきた方です。これまで多くの失敗を重ねて、試行錯誤のうえに優良品種の条件が分かるようになった、と談笑される神長さんですが、費やした年月や忍耐、ご苦労を想像すると、尊敬の念に堪えません。

今回神長さんにいただいた貴重なご意見、ご指摘をもとに、「丹沢漆の里ムーブメント」の平野さん、高橋さんと秦野のウルシ畑に必要な改善を施していきたいと思います。

なお、当日は、神長さんがお越しくださるということもあって、小田原でウルシ栽培をされている方々や地元の山岳連盟の皆さん、秦野市役所の皆さんなど、たくさんの方々に来ていただきました。飯舘村から持ってきた大きな苗木30本の植栽も、神長さんの実演と多くの人手のお陰で、短時間で植えることができました。改めましてありがとうございました。

また、鹿の食害対策も現状では十分ではなく、今後の生育環境を整えるうえでさらなる対策が極めて重要だということを痛感しており、これからの大きな課題です。

ウルシの新芽を食べにやってくる鹿の足跡

鹿対策のネットもウルシの成長に影響を及ぼす懸念が

 

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