飯舘村の漆が、放射性物質検査で「Not detected. (不検出)」の判定!

東日本大震災と原発事故の影響で全村避難を余儀なくされ、耕作放棄地の再活用が課題となっていた飯舘村で、村議会議員の佐藤健太さんと共に2019年より取り組み始めたウルシの試験栽培。科学的な安全性を検証するため今年の活動目標としていた漆の放射性物質検査を、10月6日(火)に郡山市の福島県林業研究センターで行いました。
判定は「Not detected. (不検出)」。飯舘村の漆から放射性セシウム(Cs-134, Cs-137)は検出されませんでした。


検査を行った福島県林業研究センター
当日は、9月上旬の台風の影響で延期していた15回目の検体用の漆搔きを行い、7月からの合計で目標500gを上回る555.5gの漆を採取。福島県相双農林事務所職員の方の立会いのもと、用意いただいた専用容器に漆を移し替え、検査に持ち込みました。


神長さんによって15回目の漆搔きを実施


採取した漆は検査用の専用容器に移し替え
試験栽培開始から7年間、試行錯誤をしながら取り組んできましたが、懸案だった「飯舘村の漆の安全性」をこの時点で証明できたことは、今後の栽培継続に向けて大きな一歩となりました。
これまで、土壌やウルシの生育状況にアドバイスをいただき、さらに今年15回にわたって飯舘村に通い、漆の検体採取にご尽力いただいた奥久慈漆生産組合元組合長(現顧問)の神長正則さんと、試験栽培開始当初から多大なるご支援ご協力をいただき、今回も検査にお立ち会いいただいた公益財団法人お金をまわそう基金事務局の瀬沼さん、清水さんに、心より感謝申し上げたいと思います。


飯舘村役場の広報、地元新聞社も取材に来られました


神長さん初め、お金をまわそう基金の瀬沼さん、清水さん、相双農林事務所の長嶺さん、声元さん、神長さんのアシスタントとしてお手伝いいただいた常陸大宮市地域おこし協力隊の菅尾さん、壱木呂の会から視察に来られた理事で漆芸家の加藤さん、皆さま、ありがとうございました!
なお、今回採取した漆は、さまざまな漆を見てきた神長さん曰く、「色や粘りから判断すると、とても質の良い漆だよ」と高評価でした。現在、漆の検体の一部を専門の研究室に送付し、成分分析を行っています。
執筆者プロフィール


- 特定非営利活動法人ウルシネクスト 専務理事
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