法務省矯正局の「Social Connect Project」にお声がけいただきました

「Social Connect Project」は、2025年6月に新しい刑罰である「拘禁刑」が導入されたことをきっかけに、刑務所や少年院などの矯正施設を、実態の見えにくい閉ざされた場から、社会とのつながりと共に未来を考える場へと変えていこうと、法務省矯正局が立ち上げたプロジェクト。同局が中心となって、多様な企業、団体と共創しながら、矯正施設と社会をつなぐさまざまなアクションに取り組み始めています。

今回のご縁は、今年の初めに乾漆シートに関心を持たれた法務省矯正局のご担当者から、宮城大学の土岐教授にお問い合わせいただいたことがきっかけでした。ウルシネクストと土岐教授で漆の活用促進を行う協働事業として取り組んでいる乾漆シートを、「Social Connect Project」として矯正施設内で社会に価値を提供するものづくりに活かすことができないか、検討することになりました。

先週、宮城大学・土岐研究室に法務省矯正局や宮城刑務所の作業部門の関係者の皆さまが集まり、土岐教授による乾漆シートのレクチャーと共に、実際の製作工程やレーザー加工、立体成型の方法やサンプルなどを見ていただきました。

宮城大学では、土岐教授によるレクチャーのもと、実際に乾漆シートを見ていただき、製作に関する意見交換などを行った。

宮城大学では、土岐教授によるレクチャーのもと、実際に乾漆シートを見ていただき、製作に関する意見交換などを行った。

その後、全員で宮城刑務所に移動。施設についてのご説明を受け、縫製、木工の作業場や設備など所内を案内していただきました。宮城刑務所では、今年に入ってから、仙台箪笥の要件の一つである漆工芸技術の習得の一環で、木工作業場の隣で漆塗りや沈金、蒔絵などの訓練も始めているとのことで、立派な漆の室(むろ)も自作していました。

今後は漆に関わるものづくりにも力を入れていきたいとのことで、乾漆シートを素材とした新たなものづくり、「Social Connect Project」共創の実現に向けて、引き続き検討を進めていくことになりました。

宮城刑務所内視察(所内は撮影禁止のため外観のみ)

執筆者プロフィール

佐々木 亨
佐々木 亨
特定非営利活動法人ウルシネクスト 専務理事

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